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★ A小学校のプログラム(帰納的方法)

旭高原少年自然の家ので行われているプログラムを「これがいい」「これもおもしろそう」という感覚で、それらを並べて行く方法です。


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 最近、野外教育のプログラムの立て方を「プログラムデザイン」と言い、国立の野外教育施設ではこれのみの研修があります。まさにこの「デザイン」と言う言葉が非常に重要になるのです。
 「design」とは、「図案を作る」「設計する」という意味があり、「服をデザインする」「家を設計する」という意味は、ただ色や形や材料を並べるものではなく、まず大きなコンセプトがありそれに沿って個々の部分が作り上げられる方法が基本です。アメリカの組織キャンプの第1人者のアーマンド・ボール氏はキャンププログラムについて「仕立てる(テーラー)」という表現を使っているくらいです。 それでは、具体例をあげてみましょう

午前1 午前2 午後1 午後2
8/22 . . ウォークラリー(A道コース) 壁掛づくり 星座観察
8/23
レクゲーム わら細工 草木染め
★ B小学校のプログラム(演繹的方法
テーマ 自然と親しみ理解しこれからの生活を考える
午前1 午前2 午後1 午後2
8/22 . , 野外レク&ネイチャーゲーム 環境ウォークラリー(ネイチャーコース) 星座観察
8/23 間伐枝打ち体験 クラフト 森の設計図(ネイチャーゲーム)
野外レク&ネイチャーゲーム
 環境の変化は心や体に影響することもあり、実際、宿泊途中で体調を崩す人や親に迎えに来てもらう子供も出ています。まずは旭高原を題材にして自然に親しみ環境に慣れ、これからの宿泊活動が楽しいものである動機づけと仲間たちとの交流を深めます。 
環境ウォークラリー
 自然に親しんだら、今度は実際に旭高原の森の中に入っていきます。ウォークラリーの課題を解きながら 旭高原の鳥、動物、植物などを含む森の自然や成り立ちを知り理解していきます。

星座観察
 
A小学校の星座観察は「あれは〇〇です」という形です。B小学校は「ウォークラリの課題で夏鳥が南の国から来ることをしったよね、その夏鳥は星座を目安にしてくるという説がある」という話や、大気汚染の差による日本とオーストラリアの星座の見える差、や宇宙汚染等星座観察通して自然や環境の理解を深めることが目的です

間伐枝打ち体験(竹伐採含)
 
自然を知り理解を深めた前日の活動を前提にしてここで実際に間伐枝打ちを体験します。なぜこのように森づくりをしていかなければばらないかを体験を通して実感していきます

クラフト  
 間伐枝打ちをした材料も使いクラフトを行います。触感を使っても自然を感じてもらいます。

森の設計図(ネイチャーゲーム)
 
今までの活動のまとめとふりかえりとして、理想の森を設計し描いて行きます。そして、この自分が作成した理想の森の10年後20年後を想像しそのために何ができるかを考えこれからの生活につなげて行きます。

 テーマが先にあり、それを達成するためにおおまかな流れと枠組みを決めます(自然を親しみ→理解する→行動する)。その後に枠組みにあうよう各アクティビティが選択されるという方法です。また、より理想的なのは、1年間の活動の中でこの2日間の位置付けが明確にされていることです。B小学校はこの後、環境に対して行動する活動に重点がおかれます。また青少年野外教育団体のボーイスカウトは、1年間の活動が9月に始まり8月のキャンプで終わります。最後の集大成のキャンプに向かって1年のプログラムを組み立てて行くのです。

野外教育プログラム法